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Interview

ガラス工房Eze

暮らしを彩る吹きガラス

ガラス工房Ezeのはじまり

工房名「Eze(エズ)」は、私が好きな南フランスのコート・ダジュール地方にあるエズ村から名付けました。

 

エズ村は、ギャラリーやアトリエが点在し、芸術家が集まる場所です。
私はガラス製の香水瓶やインテリア雑貨が好きで集めていたのですが、吹きガラス体験を通じてその魅力に引き込まれました。

 

吹きガラスでうつわを作りたい、エズ村のように芸術家が集まる場所を作りたい、という思いから、工房を立ち上げることを決意しました。


ガラス工房Ezeのこと

活動

うつわの制作・販売に加え、吹きガラス体験や教室も行っています。また、スタジオレンタルも行っており、若手のガラス作家さんの活動も応援しています。

 

 

素材・技術

当工房のうつわは、「宙吹きガラス」という技法で制作されています。この技法では型を使わず、吹き竿に溶けたガラスを巻き取り、息を吹き込むことで形を作り上げていきます。
ガラスの原料にはスウェーデン製のものを使用し、色をつける際には粒状やパウダー状の色ガラスを熱いうちになじませます。

 

 

こだわり

うつわは、日常の生活を豊かにし、心を温かくしてくれるものだと思います。同じ料理で、うつわの選び方一つでその美味しさが引き立ち、食事の時間がより楽しいものに変わります。視覚でも楽しむことで、味覚を超えた豊かな食の体験が生まれます。
「使う人の生活を確実に豊かなものにしてくれる」そんな思いを込めて、一つ一つのうつわを丁寧に制作しています。

また、吹きガラス体験にも力を入れています。普段触れることのない素材や道具を使いながら、ゼロから形を作り上げていく過程で大きな達成感やワクワク感を感じていただけます。お子様にもこの体験を通じて様々な感覚を味わい、ものづくりの楽しさや豊かな人間性を育む貴重な機会になればと思っています。


運営で大変なこと

ガラス溶解炉は、1年中1200度近い高温を維持しなければならず、そのためランニングコストがかかる点が一番の課題です。

 

また、光熱費をはじめ原料や炉材、加工の研磨剤など、あらゆるものが値上げの傾向にあり、その都度商品価格に反映させるのことも難しいのが悩みの種です。


やりがいを感じる瞬間

やりがいを感じる瞬間は、体験に来られたお客様から「楽しかったです」「また来たいです」「貴重な体験をさせていただきました」といった感想をいただけた時です。

また、うつわをご購入いただいたお客様から「食卓が華やかになりました」「食事の時間が楽しくなりました」「飲み物がおいしく感じます」などの感想をいただくと、大変励みになります。


印象的に残るエピソード

夏休みにイギリスから帰省された際、吹きガラス体験に参加されたお子様が、自分で作ったグラスでしか飲み物を飲まないほどの愛着を持たれていたことがありました。翌年の夏休み再び来られ、今度は「先生へのプレゼント用」として、グラスを作られました。お子様は、自分で作ったグラスの使い心地や口当たりの良さを、大人以上に敏感に感じ取っているようです。出来上がったグラスをキラキラした目で眺めるお子様の姿を見ると、私もとても嬉しくなります。


誇りに思うこと

取引先の方々や、体験教室に来られるお客様は、皆様本当にいい方ばかりで、人に恵まれてきたことを誇りに思います。
良いご縁をいただき、ここまで続けてこれたと感謝しています。


これからのチャレンジ!

今後は、多様な体験を提供できる場所として工房を活用していきたいと考えています。たとえば、占いやヒーリング、パワーストーンを使ったワークショップなどを開催し、体験にお越しいただいたお客様にも楽しんでいただけるイベントを通して、より多くの方に工房を知っていただける機会をつくりたいと思っています。

そしてこのたび「癒しのマルシェ」と名付け、10月に第1回を開催する運びとなりました。今後も回を重ねながら、必要としてくださる方へ役立つ情報やイベントをお届けしてまいります。

開催日程は上記のとおりです。
少しでもご興味のある方は、どうぞお気軽にご連絡ください。


さいごに

これから先、あなたはどんな狼煙をあげたいですか?

吹きガラスという技術や製品がもっと身近なものとなり、ガラス作家の将来が明るくなるよう、業界全体を活性化させるためにも、一人でも多くの方に体験をしていただき、作品にも触れていただきたいです。


記事協力企業

本記事は、【ガラス工房Eze】様のご協力のもと作成しました。

▼公式HPはこちら


日本文化継承プロジェクト狼煙 -NOROSHI-

狼煙 -NOROSHI- は、日本文化の魅力を発信し、次世代へと継承していく取り組みを続けています。
また、日本の伝統工芸品の魅力を伝えるため、無料で記事作成を行っています。

 

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