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Interview

各務メンズベルト

日本古来のMUSŌなものづくり

ベルト工房のはじまり

長野県飯田市は、革のタンナーが2軒あり革にとても縁の深い土地です。そんな地で創業した各務メンズベルトは、父・各務共栄が戦前から存在するMUSŌ(無双)ベルトの量産を試みることから始まりました。そのシンプルで美しい見た目に反して、製造過程には多くの職人の手間と技術が込められています。

各務メンズベルトは、革の質や仕立てにもこだわり、長年の技術を活かして、一つ一つ丁寧に作り上げられています。シンプルでありながらも長年使い込むことで革の味わいが増し、使うほどに愛着が湧いてくるベルトです。


各務メンズベルトのこだわり

・革の種類

各務メンズベルトでは、厳選された上質なレザーのみを使用しています。牛革の中でも特に上質な部分を表面に使用し、裏革にはシワになりやすい部分、例えばお腹の部位などを使うことで、表裏同じ素材で仕立てた無双ベルトが完成します。MUSŌ(無双)ベルトに使用する革は、牛本来の柔らかさと質感の優れたもののみ厳選し使用しています。

 

・重要な製品づくり

「他では作れない」という言葉は、単なる差別化を意味するものではありません。それは、徹底的に“本物”を追求し、量産では成し得ない精度と感性で仕上げられた製品にこそ許される言葉です。MUSŌのフォーマルベルトは、まさにその信念を体現した象徴です。

 

・デザイン

手に取った瞬間から伝わるしなやかな手触り。深みのあるブラックレザーは、クラシックでありながらも、どこかモダンな印象を与えます。フォーマルなスタイルの中で静かに主張し、ありきたりを超えた個性を演出します。スーツスタイルに品格を添えるだけでなく、その人の佇まいに自信と余裕をもたらすデザインです。


製品開発

デザインと品質の両立には、常に“譲れないもの”と“妥協すべきもの”を見極める難しさがあります。その過程で何度も試作が無駄になることもありました。それでも、細部にまで魂を込めるという信念が、私たち職人を支え続けてきました。


日々の製作活動の中で

お客様がこのベルトを手に取ったとき、「これは今までにない」と心から感動してくださる瞬間に、やりがいを感じます。ベルトは見た目だけでなく、実際の“使い心地”が評価の決め手となります。手に取ったときの質感、腰に巻いたときのフィット感、そして時間が経つごとに深まる艶。このような目に見えにくい部分を評価していただいたとき、「ものづくりをしていて良かった」と心から感じます。


特別な制作体験

日本の某ブランドの海外ファッションショーに使用するベルトを制作した際、妥協せず、一つ一つのディテールに納得がいくまで、職人と何度も作り直しました。大量生産では到底できない工程を経て、ようやく完成したその時、正直なところ、感動しました。その瞬間は、忘れられない貴重な経験です。


今後の挑戦

MUSŌ(無双)という名に込めた想いは、まさに「他にはないものを、自分の手で創り出す」という強い意志です。トレンドや大量生産の波に流されることなく、一点一点に魂を込めたプロダクトを作り、持つ人の人生に静かに寄り添い、共に歩んでいけるような存在を目指しています。


メンズベルトを通して伝えたい想いやメッセージ

“自分を整える感覚”です。いいベルトは、身に着けるだけで姿勢が変わりますし、気持ちも引き締まる。日々のルーティンの中で自信を持たせてくれる、そんな存在であってほしいと思っています。MUSŌのベルトは、単なる装飾品ではなく、「日常に品格を添える道具」。そういう意識で使っていただけたら、とても嬉しいですね。


これからどんな狼煙をあげていきますか?

これからの無双ベルトは、「フォーマル」の概念そのものを問い直します。
伝統と格式を尊重しつつ、それをただ守るためではなく、今を生きる人々の美意識と未来の感性に応える製品を形にしていきます。
さらに、環境への配慮や、次世代に繋がるクラフトマンシップの継承も大切にし、誰にも真似できない未来を創り続けます。


これからどんな狼煙をあげていきますか?

「手に取ってくれた方の生活の一部になるような器づくり」を目指してきた中、親子二代でなか工房の作品を気に入ってくださる方々が増えてきたことを実感しています。これからも、二世代、三世代、四世代と未来にわたって使っていただけるような作品をブラッシュアップし続け、作り続けていきたいと思います!


記事協力企業

本記事は、【各務メンズベルト】のご協力のもと作成いたしました。

▼各務メンズベルト公式HPはこちら


日本文化継承プロジェクト狼煙 -NOROSHI-

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