Interview
なか工房
物づくりが好きだった父が静岡から遊びに来た際、信楽焼に魅了されたことがきっかけで、数年間の修業を経て独立し、自らの工房を立ち上げたことが、なか工房の始まりになります。父の背中を見て育った影響か、一度は全く異なる道に進んだものの、物づくりの楽しさと魅力に再び惹かれ、後を継ぐことを決意しました。
なか工房の土鍋は、耐熱性に非常に優れているため、強火で急激に加熱しても割れることがありません。そのため、土鍋でステーキを焼いたり、炒め物をすることもできます。そして、遠赤外線効果により、料理がよりおいしく仕上がります。さらに、耐熱性に優れているため、火を止めた後も熱がしっかりと通り、エコな調理が実現できます。
なか工房では、オリジナルの釉薬(※1)を自社で作成しています。このため、土も釉薬に合わせて独自に調合し、最適な組み合わせで使用しています。
(※1)素焼(すやき)の陶磁器の表面に光沢を出し、また、液体のしみ込むのを防ぐのに用いるガラス質の粉末。うわぐすり。
なか工房では、耐熱性に優れたペタライトという土を使用しています。この土のおかげで、強火で急激に加熱しても割れにくい鍋を作ることができます。さらに、こだわりの技術としてロクロ技術を活かしています。最近の土鍋は型を使って作られることが多い中、なか工房ではロクロを使用し、一つ一つ手作りで制作しています。型では出せない、柔らかく温かみのある雰囲気を大切にし、細部にまで気を配って作り上げています。
最も大切にしているのは、使い手が「使いやすい」と感じてくれることです。手触りの良さや手にフィットする形状、そして口をつけたときに飲みやすい縁など、細部にまで配慮して制作しています。
なか工房の土鍋は、火に強く割れにくいため、ご家庭で長くお使いいただけます。また、ロクロを使い一つ一つ手作業で作られているため、他では出せない優しい雰囲気が「なか工房の土鍋の特徴」です。 シンプルで美しい色合いや形状の食器は、どんな料理にも合うと喜ばれますし、軽く仕上げているため使いやすいとも好評です。
食器には洗いやすく、染みになりにくい釉薬を使用しており、電子レンジでの使用が可能です。鍋に関しては、焦げ付きにくく、洗いやすい素材と形状にこだわりって制作をしています。
なか工房では、様々な商品を取り揃えています。特に人気のある製品は、【耐熱製品】として、ごはん釜、コーヒーポット&ドリッパー、片手鍋、蒸し鍋など。また【食器】には、カレー&パスタ皿、あさがお鉢、平皿などがあります。
お皿やカップ、小鉢などが多くの方にご利用いただいています。また、ごはん釜や煮込み鍋は、手軽に使えると好評です。
さらに、コーヒーポット&ドリッパーは長年にわたって人気の商品で、多くのお客様に愛され続けています。
他の窯元で修業していた際、一ヶ月に7寸の土鍋を450個作ったことが強く印象に残っています。自分ひとりでこれだけの数を作り上げた自信と、「もっとたくさん作りたい!」という思いが湧いてきました。
ある催事で出店していた際、当店の商品に強い興味を持っていただいたお客様が、商品の購入だけでなく、実際に染色を体験したいと工場に足を運び、ワークショップに参加してくださいました。そのお客様はその後、当店から購入した染料を使ってオリジナルの商品を作り、販売するようになり、別の形で新たなビジネスを展開されました。このようにお客様と新たな形で繋がることができたことは、とても印象に残っています。
人気食器には、カレー&パスタ皿、平皿、あさがお鉢などがあります。また、耐熱製品では陶板やフライパン、水コンロなどもお勧めです。
「手に取ってくれた方の生活の一部になるような器づくり」を目指してきた中、親子二代でなか工房の作品を気に入ってくださる方々が増えてきたことを実感しています。これからも、二世代、三世代、四世代と未来にわたって使っていただけるような作品をブラッシュアップし続け、作り続けていきたいと思います!
本記事は、【なか工房】のご協力のもと作成いたしました。
▼なか工房公式HPはこちら
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