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Interview

石川つゞれ株式会社

石川つゞれ株式会社-最高級絹糸と技術が織りなす緻密さと美しさ

石川つゞれ株式会社

京都西陣の中でも、御室・衣笠といわれる場所に位置する「石川つゞれ株式会社」。
近くには金閣寺、北野天満宮、仁和寺があり、春は梅・桜。
秋は紅葉と京都の四季を満喫できる、風光明媚なところにあります。

 

石川つゞれ株式会社では爪掻本つづれ織にこだわり、
伝統技法を受け継ぎ、守り、育てています。
国内での生産にこだわり伝統技術を継承、そして意欲的な創作活動を続けています。


西陣織とは?

12種類以上の高度な織技法を駆使して制作される織物で、
繊細で緻密な柄や模様が特徴です。

 

 

・糸

主に絹糸が使用されており、最高級の品質の絹糸を選びます。
また、金糸や銀糸が用いられることもあり、
繊細な染色や加工が施された糸が使われます。
これにより、華やかさと上品さが際立つ仕上がりになります。

 

 

・技法

「爪掻本つづれ織」は、人間の爪をノコギリ状に加工し、
その爪を道具として糸を掻き寄せて織り上げる独特な技法で作られる織物です。
これには熟練した職人の高度な技術が必要です。

 

 

・制作時間

模様やデザインの複雑さにより異なりますが、
「爪掻本つづれ織」のような伝統的な手織りの場合、
1つの作品を仕上げるのに数週間から数ヶ月かかることがあります。
特に緻密なデザインの場合、
1日で数センチしか織り進められないことも珍しくありません。

 

 

・他の織物との違い

西陣織の最大の特徴は、その緻密さと美しさにあります。
他の織物と比べると、織り方や使用する糸の質、伝統的な技法の忠実な継承、
そしてデザインや模様の多様性が際立っています。
また、日本の伝統文化と深く結びついており、
その技術と表現力は世界的にも評価されています。


西陣織のこだわり

制作過程で最も難しい「織り」の工程。
特に「爪掻本つづれ織」では職人が爪で糸を掻き寄せながら織るため、
繊細な集中力と技術が求められます。
また、色の濃淡やグラデーションを織りで表現する点にも
職人のセンスと技量が問われます。


代表取締役 河津英樹

・爪掻本つづれ織への思い

「つづれ織がすごいものだということをもっと多くの人に知ってもらいたい」
という強い思いを抱き、次世代に伝統を繋ぐ重要性を改めて認識した。
と代表取締役 河津英樹さんは言います。
この技術を守り続けることがご自身の使命であると感じられているそうです。

 

・最も心にの残る制作

先々代の頃、皇太子殿下の御成婚を祝して献上された富久紗「白鳳」の制作は、
品質と技術の頂点を示す象徴的な出来事であった。と話してくれました。

 

・初めて見る人に伝えたい

手作りならではの緻密な柄、上質な素材、色彩の美しさ。
そして、その1点1点に込められた歴史と職人の技術の結晶をぜひ見て欲しい。
感動をも与える作品です。


さいごに

・これからどんな狼煙をあげていきますか?

技術を若手に伝えながら、国内外での販路拡大です。
新しい市場を開拓することで西陣織の可能性を広げていきたいと考えています。
また、つづれ織の美しさを生かした新商品(例えば「つづれ織額」など)を制作し、
日本文化の普及にも力を入れていくというビジョンを考えています。


記事協力企業

本記事は、【石川つゞれ株式会社】のご協力のもと作成いたしました。

▼石川つゞれ株式会社HPはこちら

 


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